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ARCHITECTURE         CONSULTING

エルピザの里

千葉にある知的障害者支援施設である

入所60名、通所20名の計80名が生活する場であり

老朽化を迎えた既存施設を解体し新たに建て替える計画である

これまで80人近い利用者が2〜4人の個室に住まい、20人

も入ればいっぱいとなるデイルームエリアで過ごすといった

利用者の生活の場としてはあまりにも狭く雑多な環境だったものを

13〜14人程度に分けしたユニット形式とすることで

多人数での集団生活によるストレスをなくした

利用者が過ごしやすい「家」となる施設として計画した

各ユニットは「縁側廊下」にて一つに繋がれ

またユニットは縁側廊下に対して大きく開放できることで、一体的な環境も可能としている。

縁側廊下は、廊下幅の広さ、光の量や風の量、天井高さなど様ざなスケールの環境を用意することで

各々の気分によって過ごす場所を選択できる居場所として機能する環境とした

中庭を介して囲むように配置された平家のユニットによって段差のない空間とし

それぞれのユニットでの活動を眺められ

かつ個別のプライバシーなどが確保できる環境とすることで

利用者がより生き生きと過ごすための空間を作った

生活の中に各々で居場所や活動が選択できる自由を与えることで

精神的ストレスから解放し、自害行為や破壊行為がなくなっていくことを目指した

RC造や鉄骨造を採用されがちな施設に木造を採用することで

より温かみのある優しい「家」を作り

利用者の生活環境の改善や、管理者の作業環境などを整え

社会に開かれた交流ホールを介して利用者に対してだけではなく地域にも開かれ

利用者と社会の接点が生み出される彼らの生活の質が向上する施設を目指した


2023年度医療福祉建築賞

第29回千葉県建築文化賞 最優秀賞

千葉市都市文化賞2022 優秀賞

2022ウッドデザイン賞 入賞


施主

社会福祉法人 清輝会

場所

千葉県千葉市緑区高田

期間

2018.1-2022.12

構造

木造・一部鉄筋コンクリート造

規模

地上2階

建築面積

2,789.97m2

延床面積

3,116.43m2

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